JR西日本 大阪近郊区間 大回りの旅

JR西日本の大阪近郊区間をご存知ですか? JR神戸・京都・琵琶湖線、大阪環状線、JR東西線、大和路線、奈良線、阪和線とその周辺の路線がこれに含まれます。大阪近郊区間の路線は下の画像の太線(色は問わず)の部分ですが、同様の制度が福岡、東京、新潟にもあります。

大阪近郊区間略図

近郊区間内発着の乗車券(例えば大阪~京都間の乗車券)は次のようなルールがあります。

ご注意:新大阪~西明石間を新幹線を利用する場合、定期券にはこの制度は適用されません。

岸辺駅と吹田駅は共に大阪~京都間にあり、隣接しています。(2.4キロで現在の運賃は120円)岸辺から吹田へは、一駅で行っても、上のような極端な大回りで行っても、乗車経路を自由に選べるから、これは不正乗車にはなりません。もし、乗車中に検札が来た場合は、このような経路で旅してることを告げれば問題ないでしょう。ただ、欠点は途中下車できない、つまり、改札外に出られないことです。途中下車する場合は、発駅(この場合は岸辺)からの運賃と持っている乗車券の差額を払う必要があります。

しかしながら、暇を持て余している人や、ちょっと旅をしたい人には安くて楽しめるのではないでしょうか?

ということで、ここでは大阪近郊区間のモデルプランとして、大阪から天満(大阪環状線)まで120円のきっぷで琵琶湖や奈良付近を廻る旅を紹介します。

 3438M  大阪 10:15 → 近江塩津 12:01 (新快速)
 3463M 近江塩津 12:05 → 草津 13:22 (新快速)
 5350M 草津 13:27 → 柘植 14:09
 247D 柘植 14:12 → 加茂 15:04
 3449K 加茂 15:15 → 天王寺 16:07 (大和路快速)
 天王寺 → 天満 (環状線内回り・18分)

途中下車はできませんが、琵琶湖や伊吹山、木津川の流れ、奈良の町並みなど車窓は楽しめると思います。また車両も130km/h運転の新快速をはじめとする最新車両など、バラエティーに富んでいます。電車賃は240円(120円×2)。あなたも最寄駅から経路を考えて乗ってみてはどうでしょう?

IC CARD

ICOCAで「近郊区間大回り」をする場合のご注意

入場した時間から5時間たつと、「有効時間超過」でエラーとなり、自動改札機を通れなくなります。この場合は、改札口の係員に乗車経路を説明しなければならなくなります。(「近郊区間大回りで来た」と言えば大丈夫です。)